電力自由化とウクライナ情勢

こんにちは。記事の閲覧ありがとうございます。

 

 

皆さんは電力会社はどちらを契約しているでしょうか。岡山の皆さんであれば中国電力、東京にすんでいる方であれば東京電力が多いでしょうか。

 

 

2016年4月からは「電力の小売完全自由化」が実現していますので国有企業に独占されていた電力の小売り業に民間企業も参入することとなりました。

 

 

電力小売りのプレイヤーが増加したことにより消費者が電力というサービスを享受するために支払うべき価格が値下げされました。岡山に住んでいたころはそのアパートの指定の電力会社を使う必要があったのですが、東京に越してきてからは電力会社を自由に選べるように。実際に私は東京電力ではなくてエルピオでんきという業者と契約することにしました。

 

 

経済学ではあるサービスや商品を提供するプレイヤーが少ない状態(1社だと独占、数社だと寡占)は非効率を生み出す良くない状態とされます。

 

 

例えば、もし(あり得ないですが)トイレットペーパーを売っている業者が世界に1社しかなければその業者は値段を吊り上げるでしょう。なぜなら他から買えないので高くても消費者は買わざるを得ないからです。金額を上げることで利益を最大化しに行きます。

 

 

少し前までの携帯電話の契約事業者も似たような状況でした。docomoausoftbankの3社が寡占というべき状況の市場を形成していました。しかし、格安simや近年だと楽天モバイルといったより安い金額でサービス提供できるプレイヤーが大きく参入してきています。菅元首相の功績もあったことと思います。

 

 

私は楽天経済圏のユーザーであり携帯は楽天モバイル、クレジットカードは楽天カード、本業で出張するときは楽天トラベルで予約しポイントを貯めて楽天市場での買い物や楽天カードの使用料支払いに充てています。そのため本来であれば楽天でんきに加入したかったのです。

 

お申し込み一時停止のお知らせ(対象サービス: 楽天でんき・楽天でんきBusiness) (rakuten.co.jp)

 

しかしながら上記のように3月上旬から新規加入がストップされてしまいました。妥協してエルピオでんきに加入したのです。

 

 

なのに数日前、エルピオでんきからメールが。

件名は「電力供給事業停止のお知らせ」…!

入って数日後にまさかのサービス停止となってしまいました…。

 

 

電気代の負担を下げることで固定費を抑え投資により金額を割きたいというミクロな視点と、従来独占により費用が高くなっていた電力供給費用を下げるというマクロ経済のダイナミズムに面白さというか魅力を感じていました。

 

 

ただ近年のウクライナ情勢によるヨーロッパでの天然ガス市場の大暴騰を受けて日本の電力買取価格にも影響が出てきているそうです。昨年から2~5倍ほどの電力価格になっているようでそうなると従来通りの価格での電力供給は難しくなってしまったとのこと。事情が事情なので仕方ないですね。

 

 

個人的には楽天やほかの電力業者が既存の市場経済をより効率化していく流れに期待していたので(あと安い金額で電力を使いたかったのでw)この流れは残念です。もちろん戦争で苦しむ方も多いでしょうからその点でも事態が早期に沈静化することを願うばかりです。