iDeCo 再考

こんにちは。記事の閲覧ありがとうございます。

 


以前の記事でiDeCoへの加入について記載しておりました。私は加入してますが、人に依って加入すべきかどうかは異なってくるのではないでしょうか。

 

早く始めること - 岡山・東京の二拠点で不動産賃貸業を営む会社員の日記 (hatenablog.com)

 


iDeCoに加入すると、その分目の前の収入は減少してしまいます。ここをどう考えるかです。

 


もし、あなたが

 


①今すぐ100万円を貰える
②5年後に100万円を貰える

 


どちらかを選べるとしたらどちらを選択しますか?

 


受け取れる額は100万でどちらの選択肢でも一緒です。
ただ(書いてあるとおりですが)①の場合すぐに受け取れます。

 


すぐ貰えるとしたら、何らかの方法で運用できますよね。
仮に年利5%の単利(原本だけに利子がつく、支払う税金は無視)で運用できるとしたら、、、

 

 

100万 × 5% × 5年 = 25万

 


5年で25万の利子がもらえます。
だから年利5%で運用できる人であれば、

 


今すぐ100万もらえる権利 = 5年後に125万もらえる権利

 


という図式が成り立つはずです。
そのため、


・現在支出するこの金額が将来どれくらいの金額になって帰ってくるのか
・いまの自分の実力ならどれくらいの利回りで運用できるのか

 

このあたりを天秤にかけながらiDeCoに加入するかどうかを検討すべきです。

 


ちなみに”現在の〇〇円と将来の〇〇円の価値は違う”というのはミクロ経済学の「割引現在価値」という概念です。

 

割引現在価値 - Wikipedia

 


大学でミクロ経済学の授業を選択すると学ぶことになります。

 


話を戻すと、iDeCoだとかけた金額が全額所得控除できるため、その分の所得税・住民税の負担が軽減されます。そのため実質的な負担額はこの所得控除による税負担の減少分は差し引いて考えるべきです。

 


私はiDeCoに加入するかは結構悩みました汗。
うちの会社は企業年金がありますので私がかけられる額の上限は月々12,000円です。
年間で144,000円です。

 


私の場合、本業の会社員の見込み年収から所得税・住民税率を計算すると33%になるはずです。ここから軽減される税金の額を計算すると、


144,000円 × 33%  =47,520円


となります。


そのため、


144,000円 - 47,520円 = 96,480円


つまり、負担額の実質が年間96,480円で、年間144,000円積み立てていることと同義、という感じでしょうか。
iDeCoでは積み立てた額を60歳以降に、(A)一括で受け取る(B)年金として複数回で受け取る(C)両者の併用、いずれかの方法で受け取りが可能です。

 


本来であれば退職所得の控除なども検討すべきですが、話が複雑になりそうなのでここまでで勘弁させていただきますw

 


こうやって計算してみると、そこまで絶対iDeCoを利用すべきということでもないかもしれませんね。

 


意志が強く毎年一定額を不動産投資、投資信託などの買い足しに回せる、という方はそのほうが良いかもしれません。ただ皆がみなそうやって固い意志で(合理的に?)立ち回れるわけでもないでしょうから、「自分で運用するのにそこまで自信がない…」という方には良いかもしれません。

 

 

でも私は身銭を切って体感してみたかったのでiDeCoで積み立ててみています。

 


会社勤めの方は「退職時に退職金がいくらもらえるのか」「公的年金私的年金あわせて何歳からいくらもらえるのか」なども、ライフプランニングを検討するうえで一度考えてみてはいかがでしょうか。

 


FIREを目指している方にとっては、何歳までにいくらの資産を積み立てるべきかのゴール設定に関わってきます。自分の年収などの諸条件から「どれくらい得なのか」シミュレーションしてみると実感としてイメージが沸くのでおすすめですよ~。